3日目はほぼバス移動の日。アトラス山脈を越え、サハラ砂漠の近くにあるエルフードという町までの行程です。
途中、アトラス山脈の麓にあるイフレンでしばしの休憩。ヨーロッパ風の建築が立ち並ぶ高原リゾートのような街です。他のツアー客の方が喫茶店で休憩する中、外に飛び出してバシバシ写真取り捲っていた私達は日本人の鑑です。たぶん。
なんと雪が積もってる!!イフレンの街は「モロッコのスイス」とも呼ばれているそうで、標高も1600mくらいあるそうだ。
因みに、これが今年の初雪でした。雪が積もるくらいなのでやはりコートがないと寒いくらいですね。
アトラス山脈を越えると、赤茶けた風景に一変します。
ミデルトで昼食。カスバ(要塞)風の建物。この写真だと見切れてますが、方形の塔とその四隅の見張り台が特徴。
昼食はタジンではなく鱒のホイル焼き。これもおいしかった。例に漏れず陶器はメイドインチャイナでした。デザートはミデルト特産だというりんごのタルト。これが生焼け風で(多分そういうものなんだろうけど)不評でした。私は全然いけたけどな~。
こんな感じの風景が続きます。カサブランカの喧騒はどこへやら、乾いた青空とどこまでも広がる自然の造形になんとなく心が洗われます。ズィズ渓谷と呼ばれる谷あいの道を、何度か休憩を挟みながら進みました。
こちらは渓谷の谷間に広がるズィズオアシスで、ナツメヤシが遥か彼方まで広がっています。夕日がとても美しかった。
こうした休憩場所というのは大体決まっているらしく、降りるときはまって物売りの兄ちゃん達が待ち構えています。でも大概暇そう。
エルフードへ着いたのは日が落ちてからでしたが、ホテルに着くとなんと日本語でこんな言葉が↓
ちょっとしたサプライズです。
この日は早めに就寝して、いよいよ明日朝、サハラ砂漠に日の出を見に行きます。
まずは4WDでらくだの待機している場所へ向かい、そこかららくだに乗って日の出鑑賞ポイントまで
行くという段取り。最初、4WDで酔うかなと思ったのですが、砂漠の中を進むとはいえ道らしきものが一応はあったので、覚悟していたよりは揺れませんでした。
らくだは静かに足を折って、どこか眠そうな表情で待っていました。らくだ引きのお兄さんに乗り方のコツを教わってから、順番に乗っていきます。T字型の持ち手を握ることが出来るので、安定感は結構ありますが、らくだが立ち上がる時と座る時は大きく揺れるので振り落とされないように注意が必要。
何より堪えたのが寒さでした。ガイドさんが「着れるものは着てください」といった理由が良く分かります。夜の砂漠のあの底冷えは本当にきつかった。上半身は重ね着して防寒できますが、下半身はせいぜいズボンくらいしか穿いていなかったので、タイツ持ってくればよかったと後悔しました。それから、T字の持ち手が金属剥き出しなのでこれが凄く冷たい。手袋必須です。
夜が明けてきました。最初は目前に果てしなく広がる砂漠に興奮気味だった私ですが、もうこの頃になるとあまりの寒さにブルブル震えながら「はよ昇らんかい」と若干キレておりました。
らくだはやはり行儀良く待っています。利口だなあ。
待ちに待った日の出!!この時ほど切実に夜明けを願ったことはなかったかもしれないwやはり感動的でした。
この日も日の出鑑賞後はほぼバス移動です。
いったんホテルで朝食&休憩してからまず訪れたのは化石を加工している工場&ギャラリー。エルフードは化石が良く採掘されることで有名なのだそう。こんな砂漠が昔は海だったんだなあ。
↑こういうので作られた噴水やらテーブルやらがたくさん売っておりました。う~ん、これ買う人がいるのか・・・。
このらくだはかわいかったです。
これは伝統的な地下水路のカナート。そういえば世界史で出てきたような・・・・?
サントリーのHPに仕組みの詳しい説明がありました。水の貴重な乾燥地帯で生まれた土木技術といえましょう。今も使われているかは不明です。
バスで走る道の山肌に、時たまこういうアラビア語が書かれているのですが、何と書かれていたのか聞いておけばよかったなあ。
羊優先。
バスはトドラ渓谷に到着。こちらで昼食となりました。
まずはサラダ。
それから肉団子のタジン。タジン料理は外れなしです。
デザート。オレンジの上にあるのはデーツというナツメヤシの実。非常に栄養価が高く、また保存食としてもすぐれていることから、砂漠の遊牧民にとってかかせない食料でした。味は干し柿のような感じで私は大好きな味でした。これも現地で買ってくれば良かったとちょっと後悔している。
この後はカスバ街道に戻り、ローズウォーターの売店に寄ったりして夕方にワルザザードへ到着。
う~ん、ここら辺の記憶は曖昧です・・・。もしかしたら後で付け足すかも。
ところで、今回の旅は安めだったこともあって朝食と夕食はホテルで取ることが多かったのですが、意外だったのがパンの種類の多さとレベルの高さ。フランス領だったこともあってか、特にデニッシュとかブリオッシュ系の甘いパンはどこに行ってもあって、これがとても美味しかったです。モロッコ旅行で一番ポイント高かったのはそこかもしれない。
次はいよいよ大晦日、ちゃんとした観光の入った日としては最終日です。
Allah alwatan almalik = Allah country King
返信削除アッラーアラワタンアマリーク
です
アッラーが国のおおさま
アッラーは偉大で人間は不完全であり共存しているからです。これらの意識で、常に謙虚な姿勢で穏やかにすごせます。