2017年3月10日金曜日

台湾旅行③:信義地区~茶芸館~帰国

 台湾旅行3日目にして、最終日。といってもぎりぎりまで滞在できるように、帰国便は18時台。この日も歩き倒しました。
 朝はホテルのビュッフェからスタート。昨日と違うメニューもありました。


 せっかくの台湾なのにスイーツ系をあまり攻めてない!ということで、今日は甘いもの中心に色々食べ歩き。キャリーケースを預けてホテルをチェックアウトし、まずは日本人にも人気の高級果物専門店・陳記百果園へ。イートインメニューが目的でしたが、10時過ぎに行ってみたら既に満席でした。待っている間、店先で販売しているジャムなどを眺めていました。パッションフルーツ、グァバ、パパイヤなど、日本では珍しいフレーバー多数で興味津々。小瓶もあったので、帰りに6種類ほど購入しました。


 肌寒くなければ絶対かき氷!だったのですが、胃を労わることにしてフルーツ盛り合わせ。アイスはマンゴー&ブルーベリー。ブルーベリーの方は皮の舌触りが残る感じでイマイチだったかな。特筆すべきはメロンで、スプーンですくうたびにじゅわっと果汁が零れ落ちるほど瑞々しく、しかもとっても甘い!最後の一口がすごく惜しくて、ゆっくりゆっくり食べました。
 大満足でお店を後にし、信義エリアに行きがてら東区粉圓へ。開店直後くらいに行きましたが、お客さんは私だけでした。温かい焼仙草+トッピング3種を選択。黒い仙草の汁は思ったよりも癖なく、とろっと優しい甘さでした。冷めてくると固まってくるので、結構食べごたえあり。でもトッピングは思ったよりも少なかったなあ。ネットの口コミも幅があるので、店員さんによるのかも?
 次に誠品書店に行き、台湾のレシピ本と音楽CD、お土産を購入しました。


 ついでに台北101もパシャリ。ここら辺は「お約束」ですね。
 さて、台湾最後はお茶でのんびりしたいということで、紫藤廬さんへ。人気店ですが、月曜日の昼過ぎということもあってか、待たずに案内してもらえました。
 お茶はお店の方に入れ方を教えていただけます。中国茶は日本でも専門店で味わったことはあるのですが、少ない量で何度も味や香りの移ろいを楽しめるので、時間が許せば何時間でもくつろぎたいくらい。
 それから、特徴的なのは様々な茶器の種類があること。これらを使って、何度も何度も入れては飲み、入れては飲み・・・。思うに、こうした作法(ルール)は、それをなぞることを意識させることで、自動的にいわゆる「マインドフルネス」の状態にさせる効果があるのではないでしょうか。今まさに行っている動作に思考を集中させることで、未来も過去もない、刻々と過ぎ行く「現在」の中に人を没入せしめるわけです。私、少し弓道をかじったこともあるのですが、これもやはり決められた「型」を忠実になぞることが求められます(もちろんそれだけじゃないのですけど)。東洋の芸事や道と呼ばれるものに共通する特徴って、こういう瞑想性なのかも・・・とかいろいろ思いつつ、時間は過ぎてゆきました。



 茶菓子はパイナップルケーキ、緑豆の落雁、なつめとくるみの飴菓子のようなもの。この緑豆の落雁、きなこのような香ばしさにほろほろっとくずれる食感でとっても好みでした。ハートのパイナップルケーキもとっても可愛い!食べきれない分はお持ち帰りできるので、帰りの機内でのお菓子になりました。


 お店の外には鯉の泳ぐ池。緑、白、赤のコントラストが絵画的。お庭もとっても素敵です。


 帰りに外観を撮影。分かりにくいですが、古い趣のある素敵な建物でした。
 途中眠ってしまいそうなほどのんびり、心地よい時間が過ごせました。
 旅の疲れをしばし癒して、いよいよ帰路へ。ホテルへ戻り荷造りをして、MRTで松山機場駅へ向かいます。空港には春水堂が入っているので、最後にタピオカミルクティーを飲むつもりでしたが、定番のものではなく、新商品らしいマンゴー味の楊枝甘露珍奶にしました。トロピカルでフレッシュな味わいでした。
 さて、帰りの機内は満席。いかに台湾が人気の観光地かが分かります。
 機内食は照り焼きチキンかポークカレー。前者にしました。デザートのライチ味のこんにゃくゼリーがふるふるで美味しかった・・・!

 
 大きなトラブルもなく、台湾旅行は無事終了。(ほかの都市は分かりませんが)台北は街並みもきれいだし、インフラも整備されているし、食事も美味しく、しかも近い。これで親日的となれば、確かにリピーターが多いのもうなずけます。私もまた近いうち再訪したいなあ。今回は定番の観光地を回りましたが、次はもうちょっと地元の雰囲気を味わってみたいかも。
 


2017年3月9日木曜日

台湾旅行②:中正紀念堂~総統府~迪化街~九份~饒河街夜市

台湾旅行二日目は朝早く起きてホテルの朝食ビュッフェ。
ネットでは種類が少ないという口コミもありましたが、普通のコンチネンタルブレックファストのほかに饅頭や蒸しパン、中華風の炒め物等もあり、個人的には十分だと思いました。お粥に色々具材を入れたらめっちゃ塩辛くなりました・・・。トッピングに油条もあったのが地味に高ポイントでした。


 準備をして、9時の衛兵交代式に間に合うように中正紀念堂へ。こちらもまた、大陸的なスケールの大規模な建築物です。蒋介石を顕彰して建てられました。



写真に写っている人を見ると扉の大きさが良く分かります。9時になると、重々しくこの扉が開かれました。


(自由広場を望む。両側の建物は、国家戯劇院と国家音楽庁。こちらもビックリする大きさ。) 


 肝心の交代式は時間にして10分程度。動画を撮ったので写真はありませんが、銃剣を使用したデモンストレーションや独特な足の運び方、ピタリと息のあった動きなど、見所満載です。そして衛兵の皆さん、スラっとしていて精悍な顔つきでした。服装は靴の先までピッカピカです。
 中正紀念堂の中には蒋介石の事績を紹介する(ギャグじゃないよ)展示室があり、中華民国の怒涛の歴史や日本との複雑な関係にも触れることができます。大学時代に近代史を専攻していたので、今回の旅で一番知的好奇心が掻き立てられた場所でした。なんだかんだ1時間くらいは見学していたかも。
 見学後、紀念堂近くの朝食やさん・鼎元豆漿へ。看板メニューの豆漿のほか、早い時間から食べられる小籠包が目当てでした。やっぱり滞在中一度は味わってみたかったので。


鹹豆漿。豆乳がとろっと濃厚で、塩ベースながら若干酸味も感じる不思議な味。でもほっとする美味しさです。


メニュー名は小籠湯包。皮は厚めで中はジューシー。そして一つ一つが大きい!大きすぎて上手く食べられず、白いTシャツにスープを零すこと2回(・・・)。食べごたえのある肉あんはスパイスっぽい臭みがなく、日本人でも食べやすい味でした。ガイドブック等でも紹介されているからか、完全にローカルなお店にも関わらず、店内の客の半分以上は日本人でした!
 東門駅から西門駅に行き、徒歩で総統府の外観を見学。写真でしか見たことがなかった辰野式建築を生で見られて嬉しい~。


(赤と白のコントラストが実にモダン)


 この日は雨もぽつぽつ程度だったので、総統府から迪化街まで歩くことにしました。・・・が、これが思ったよりも遠く、意外と疲れました。


 警察のオートバイ専用駐車場があったり、面白い。


 途中、北門駅付近で道に迷いそうになりつつ、到着。様々な食材を売っている昔ながらの雑多なお店や、現代風にリノベーションした観光客向けの雑貨店など、新旧混合で味わいのある街並みでした。嵩張らなければドライフルーツ買いたかったなあ。日本より量も多くて安いんだもの。結局、個包装の乾麺やピーナツバターなど、運ぶのに邪魔にならないものを中心に少しだけ購入しました。


 近くには霞海城隍廟というお寺もあります。縁結びで有名だそう。
 この後は松山機場駅まで行き微熱山丘で有名なパイナップルケーキを購入した後、一旦ホテルへ戻り身支度を整え、忠孝復興駅近くのバス停から九份へ。バス停は長蛇の列でしたが、2度目に来たバスに無事乗車できました。バスでも悠遊カードが使えるので非常に便利です。
 1時間ほど揺られるうち、景色はみるみる台北の大都会から地方色の強い昔ながらの懐かしい風情へと変わっていきました。更に山肌をつづら折りに高度を上げ、九份へ到着。
 バスから降り立つと観光客がいっぱい!!山の斜面に細い道が分岐し、両脇にところ狭しとお店が立ち並んでいるのですが、大量の観光客があふれかえっており、全然思うように進めません。九份老街バス停からすぐの出入口付近は特に混雑していました。元々九份をがっつり観光するつもりはなかったのですが、閉所が嫌いな私、この洗礼を受けて初っ端から帰りたくなりました・・・。
(ちなみに、大学受験の時も通勤ラッシュに巻き込まれたのに懲りて、東京の大学には行かないと決めたのでした。とにかく人とのフィジカルな距離が近いのが嫌なのです。)




 というわけで、何枚か写真を撮ってすぐに帰りのバスへ乗車。たぶん滞在時間30分程度だったかも・・・。観光客が少なそうな平日の午前中とかだったら、また印象が違ったのかな。せっかくの美しい街並みなので、もしもまた機会があったなら、今度こそのんびり滞在して、いい思い出を作りたいもの。もしくは日帰り客が帰り始める頃に来て、そのまま一泊とかでもいいかも。
 帰りのバスは松山新店駅で下車し、駅前の饒河街夜市へ。


 
 ・・・が、やっぱりここも日曜日の夜だけあって人の波!一日がっつり歩き回って疲労が溜まっていたこともあり、ちょっと散策して雰囲気を味わって、屋台の食べ物を買ったりした後、ホテルへ戻りました。
 行動範囲も広く積極的に動き回れた1日でしたが、後半の電池切れが残念無念。まだ体力を嘆くほど年を取ってはいませんが、20代前半と比べるとスタミナが落ちてきたのを感じます。
 3日目は帰国日。最後は茶芸館でのんびりしよう、と心に決めました。
 

2017年3月7日火曜日

台湾旅行①:出国~龍山寺~故宮博物院

日程:2017年2月25日(土)~2017年2月27日(月)

25日 朝:羽田空港発、午前:台北松山空港着 龍山寺~剥皮寮~故宮博物院
26日 中正紀念堂~総統府~迪化街ほか~九份~饒河街夜市
27日 信義エリア散策~茶芸館(紫藤廬) 夕方:台北松山空港発、夜:羽田空港着

メンバー:一人

アクセス:チャイナエアライン

感想/記録:
 ブログには残していませんが、昨年のGWに初の海外一人旅でモンゴルに行ってきました。ただしこの時は現地係員&ドライバー付きだったので、次こそは自分で計画を立てる旅をしたく、ハードルの低い台湾に決定。元々大学時代、二外で習っていた中国語の先生が台湾人で親近感がありましたし、日本との浅からぬ縁や独特の文化にも興味があったのです。
 航空券とホテルはHISのホームページから予約。今回宿泊したのは松江南京駅に近い洛碁南京大飯店。2016年2月にオープンしたばかりなので設備が充実しており部屋も清潔。なんとテレビ付きバスまでありました。シャワーのヘッドが取り外し可能なのも地味に嬉しかったです(小市民的感想)。駅前という立地ではありませんが、従業員も皆さん感じがよく、総合的に非常に満足度の高いホテルでした。
 旅行もやりたいことはほぼ出来たと思いますが、現地の天気が3日間ほぼ雨か曇りというコンディションだったのは残念でした。

 25日早朝発の便のため、羽田空港のファーストキャビンで前泊。大学時代に京都烏丸店に泊まったことがあったので、大体の雰囲気は分かっていたのですが、問題は思っていたよりもベッドが硬かったこと!寝辛く、しょっちゅう寝返りを打っておりました。睡眠不足の原因は周りの物音よりもこれだと思います。

 
 よく考えたら羽田空港の国際線を利用するのは今回が初めてなのでした。液体物の機内持ち込みチェックが成田よりも甘かったような。早朝の国際線ターミナルの江戸小路には、フライト待ちと思われる多数の旅行客が仮眠をとっていました。空港のこういう風景、結構好きだったりします。
 
 
 今回利用したのはチャイナエアライン。CAさんの制服がチャイナドレス風でとっても可愛かった~。機内食は実に普通でした。確か選択肢はオムレツかサバごはん。7時台のフライトに乗り、10時台に台湾到着。MRT松山機場駅で悠遊カードを購入&チャージし、ホテルまで移動。チェックインまでキャリーケースを預かってもらい、身軽になっていざ観光開始。
 折しも時刻は昼頃ということで、松江南京駅近くで行ってみたいお店があったのです。富覇王という豚足屋さん。お店の前に並んでいるのはテイクアウトの列らしく、入口あたりをウロチョロしてたらレジのおじさんが気付いて日本語の伝票をくれました。そこで注文・前払いして奥に進み、店員さんの案内に従って着席。ほっと一安心。
 
 
 メインの豚足煮込みは部位ごとに3種類あり、一番人気は霸王腿扣。胃がもたれそうな見た目ですが、脂身部分はぷるっぷるで意外にも軽い口当たり。お肉も繊維がパサパサにならずほろっと崩れます。味付けは濃すぎることなく、普通の豚の角煮よりも甘味が抑え目。食べごたえがあってとっても美味しい!あっさりした大根スープも頼んでいたので、口直しを挟みつつ完食。一人旅だとちょっとずつ頼んでシェアが出来ないのが残念ですね~。
 
 
 迫力がありますが、わりと一人でもいける量です(カロリーは気にしない)。これを食べにまた再訪したいくらいの美味しさでした。
 腹ごしらえをしてから次の目的地・龍山寺へMRTで向かいました。
 
 
 
 由緒ある寺院だけあって、雨にも関わらず境内は参拝客で大混雑。線香が周囲の方にぶつからないように注意しながら、見よう見まねでお参りをして、くじ引きをして・・・と、観光客っぽいことを満喫。
 周りをうろうろ散策して、ガイドブックに載っていた甘味屋さんへ。
 
 
 
 黄金餅。甘いすりごまのかかったお餅の中にはなんとチーズが入っています。意外とマッチしていて中々美味しかった~。
 そこから足を延ばし、剥皮寮歴史街区へ。起源は清代まで遡る古い街並みが残っています。
 


 面的に整備されているようなのですが、今回は殆ど外観を見学したのみでした。天気がいい時にじっくり見学してみたい。
 ここからちょっと駅の方に戻り、胡椒餅で有名な「福州元祖胡椒餅」へ。路地にあり、マップ検索をしないと辿り着けないような場所にありました。人気店のようで、雨模様のこの日も先に何人か並んでいました。




 樽のような金属製の器に貼り付けて焼き上げるという、面白い作り方。中にはごろごろっとした食べごたえのあるひき肉のあんが入っています。胡椒という名前ですが辛くはなく、むしろ五香粉?のようなふわっとした甘さが広がります。周りはしっかりとした固めの生地で、あんをガッチリ包みます。これも美味しかったなあ・・・。
 本当は、この記事をみて龍山寺近くの「四方阿九魯肉飯」にも行ってみたかったのですが、お腹いっぱいであえなく断念。
 龍山寺駅から士林駅で下車し、駅近くのバス停から故宮博物院へ。


 さすが中華文化圏、大陸的な大きさの立派な建物。とにかく中が広い!そして人が多い!特に「あの白菜」の展示室では団体客の長蛇の列。監視員の方が立ち止まらないように促しており、一目見るだけで精いっぱいでした。


 よく「思ったよりも小さい」という感想を聞いていたからか、実際に見てみたら想像していたよりも大きく、そういった意味での「がっかり感」はありませんでした。
 精巧に作られていて、確かに人目を引くものがあるような気も。工芸品などを作る際に利用対象となる素材(マテリアル)は文化の独自性を規定する一要素だと思いますが、中国に独特なのは玉石なのですね。日本は木・竹といったどちらかというと柔らかくフラジャイルな素材が多いイメージなので、対照的だなあと思ったり。


(ゆるキャラ①。ちなみに私、紀元前の青銅器文明が割と好きです。饕餮文とか、どことなくラピュタっぽい。)


(ゆるキャラ②)

 
(確実に私より女子力高そうな陶磁器。オシャレすぎる。)
 
 ほかの展示室もそれなりに混雑していましたが、自分のペースで鑑賞できる程度。といっても朝からの疲れも溜まっており、集中力も続かず、全部じっくり見るというわけには行きませんでした。端折るところは端折って2時間半くらいかかったかなあ。全部片っ端から見るとなると一日がかりかも!
 地下にミュージアムショップ&バスの待合所があり、帰りもまたバス利用で士林駅へ。体力があれば剣潭駅で降りて士林夜市に行きたいところですが、到着初日ということもあり、ゆっくり体を休めることにしてホテルへ戻りました。ちなみに、帰る途中に松江南京駅近くの犁記餅店にてお土産用のパイナップルケーキを購入。このお店、日本人に人気があるのはパイナップルケーキですが、他のお菓子もとっても美味しそうでした!今度来たら月餅類を買いたいなあ。
 
 さて、次は旅行のハイライト(?)の2日目です。