2013年10月5日土曜日

カンボジア旅行②:アンコール遺跡群(上)

翌日はいよいよカンボジア観光開始。
まずは早朝にアンコールワットの日の出鑑賞。
残念ながら空を覆う雲は多いものの、雨は降らず、無事日の出の空の輝きを堪能することができました。




年に2回、春分と秋分にアンコールワットの真後ろから日が昇るのですが、この日は秋分に近いこともあり、ほぼ後ろからの日の出です。美しい。
一度ホテルへ戻り休んだ後、本格的に遺跡群の観光へ。まずは一番大きなアンコールトム。意味は「大きな街」で、その名のとおり3km四方もある大きな遺跡です。ちなみにアンコールワットは「寺の街」という意味だそうで、そもそもの役割が全然違うのですね。


遺跡の周りはトゥクトゥクが客待ちしています。


象にも乗れちゃいます。たまに糞が落ちています。


南大門前の橋の欄干の像。左側(上の写真)は神々、右側は悪魔が並んでナーガ(蛇神)を引っ張っています。乳海攪拌がモチーフです。それぞれ54体で計108体、つまり煩悩の数あるのだそう。面白い!


南大門からバイヨンへ。壁面のレリーフ。勝利の凱旋だった気がするよ。


バイヨンはとにかく観世音菩薩のお顔だらけの遺跡です。上の写真の尖がってる所は全部四面に顔が彫ってあるんじゃないかなあ。


目を閉じているものもあれば、開いているものもあり、全て表情が微妙に異なるのです。



(観光客の数もすごい!)



一番人気のお顔です。
穏やかで慈悲深い微笑みの数々に癒され・・・たいところですが、観光客で混雑しているためおちおちしていられません。


バプーオン寺院。ピラミッド型の寺院です。翌日に訪れたコーケー遺跡の7段ピラミッドにちょっと似ている。


ここら辺は象のテラスあたりかなあ。こっちの狛犬はみんなこんな感じで、やたらセクシーです。


象さん!ただし、これらの象のために「象のテラス」と命名されたわけではなく(たぶん)、ここのテラスの壁面にたくさんの象が彫られていることにちなみます。

 
三島由紀夫の戯曲にもなっているライ王のテラス・・・のライ王(レプリカ。本物は国立博物館に展示されている)。「ライ」というのは要するにライ病のことで、像に手足の指がないことや蛇の返り血を浴びてライ病になった王様の伝説からこう呼ばれているそうです。
ここからアンコールトムを出てタプロームへ。
 
 
 
ここはガジュマルの木に侵食されている遺跡です。木と岩を合わせてひとつの遺跡と言ってもいいくらい。
 
次に中距離遺跡のバンテアイスレイへ。
この遺跡は小規模ながらレリーフが非常に緻密で完成度が高く、見応えがあります。外のものに比べて女性的な印象の遺跡です。実際、バンテアイスレイの意味は「女の砦」だそうですよ。
 
 

リンガ(男根)が左右に並んだ参道。



レリーフがとにかく美しい!全体に赤茶けた砂岩も新鮮です。


ここの遺跡はアンドレ・マルローが盗み出そうとした「東洋のモナリザ」と呼ばれるデヴァター像で有名なのですが、それ自体は遠くからしか見ることができません。しかしながら、多少遠くても来る価値のある遺跡です。

本当はここまでで午前中の行程だったのですが、実際にはツアー客がはぐれるといったトラブルもあり、すでに時刻は昼過ぎ・・・。この後超遅いお昼を食べ、いよいよアンコールワットへ。朝から歩き回ってヘトヘトかと思いきや、ここからは意外と早く時間が過ぎ去っていきました。


時間がずれ込んだために暗くなりつつあるアンコールワット。回廊は薄暗いしあまり観光向けの時間ではなかったのかもしれませんが、その分他に人もおらず、のびのび見学できました。きちんとヘッドライトなどを持ち込めば、夕方から観光するのも冒険っぽくってアリだと思います。





なかなかいい感じでしょう、この暗さ。
あまり写真は撮れませんでしたが、終始インディジョーンズのテーマを脳内に流していました。


夜はアプサラダンスショーを見ながらの夕食。ゆったりとした宮廷舞踊で、指先の独特な動きがとても綺麗でした。

2日目はこんな感じ!
翌日もまだまだ遺跡めぐりです。

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