だいたいシェムリアップ中心からベンメリアまでが1時間半、コーケーまでがその倍の3時間ってとこでしょうか。今回は参加者が私達2人だけだったので、迎えに来た車はセダンタイプの普通車だったんですが、これがドン引きするほど飛ばす飛ばす。郊外に出ると道路にセンターラインは殆どないし、たまにあってもそれを越えてどんどん先行車両を抜かすので、全く意味をなしていないwメーターを見たら時速はせいぜい60kmくらいのようでしたが、体感では80くらい出ているように感じました。
恐怖で全く眠れずにコーケー到着。こちらは面積が非常に広く、その中にぽつぽつと遺跡が点在していて、その間は車で移動する感じです。名前の通りコーケー遺跡「群」ってわけですね。
プラサット・プラム。完全に木に覆われています。この木を取り除くと建物が崩壊してしまうそう。木が建物を侵食する一方で、今や建物を守り支える役割すら果たしているというアンビバレンスに不安定な美を感じます。
プラサット・リンガ。ちなみにリンガはシヴァ神やエネルギーの象徴だそう。下の台座はヨニ(女性器)。ヨニは四角いお盆のような形なんだけど、一部が切れ込んでいて、ここから流れ落ちた水を聖水として信仰していたそうだよ。
崩れないよう、こんな感じで補強されていたりします。痛々しくもありカッコ良くもあり。
ここらへんからプラサット・トムの写真かな。
遺跡の堀で普通に子供たちが魚捕りをしています。
プラサット・トムの7段ピラミッド!予想以上に大きい。以前は正面の梯子から登れたようですが、現在は立ち入り禁止になっています。遺跡の右脇で牛が草を食んでいました。
遺跡の前のお店でお弁当を食べました。立ち止まれば必ず声をかけられるワットやトムと違い、こちらのお土産やさんはいたってのんびりとしています。
これは道を挟んでプラサット・トムと反対側にある遺跡だったかなあ。コーケーの遺跡は基本的にこんな感じで廃墟的ロマンに溢れています。人があまりいないのも魅力的!
次に来た道を戻ってベンメリアへ。こっちはコーケーに比べて大分観光客が多く、賑やかでした。BBC?のクルーが撮影に来ていました!
この遺跡、日本ではラピュタのモデルになったとも言われています。というわけで脳内ではインディジョーンズとラピュタメドレーがせめぎ合っていました。
ベンメリアは正面が崩壊しているため、脇から入ります。
このまま木道を進むのかと思いきや、写真の中央やや右の木枠で支えられた入り口から中へ入るよう促されます。
中はこんな感じ。道なき道をガイドさんを追って進みます。超楽しい!でも危ない!という子供の頃に戻ったかのような気分を味わえます。
ここも歩いてきました。地元の子供たちは怖がらずにひょいひょい渡っていきます。遺跡が遊び場なんて、なんたる贅沢!
ベンメリアは今回周った遺跡の中で一番面白かったかも。あせた岩と鮮やかな緑の対比の美しさ、冒険心をくすぐられるコース、滅びた遺物に漂う独特の寂しさなどがツボに嵌りました。ここはもう一度来たいかも。
夜はナイト・ウォーキング。
露店の見学。これは蛙です。
夜だけやってる謎の遊園地。色とりどりの電飾がきれい!チープさもまたいい感じです。都会の子供たちはこういうところで遊ぶのかしら。
風船ダーツの露店。風船が割れると商品がもらえるよ。
パブストリート。その名のとおり飲み屋さんが多い通りです。日本人はじめアジア系の観光客はあまり夜出歩いたりはしないので、ヨーロッパやアメリカ系の方が多いらしい。中にはパブの上にホテルがあり、飲んで酔っ払ったらそのまま自分の部屋へ・・・なんてことが出きるお店も。最高すぎませんかその生活。
一応パブで蛙食べました。味は鶏肉みたいで意外やおいしい!
逆に見た目といい正直微妙だったのがカンボジア風かぼちゃプリン。あまり甘くないし、周りのかぼちゃは水っぽいしでコメントに困る味だった。アレンジすれば日本人好みのものが作れそう。
ナイト・マーケット。
さて、翌日も続けて書いておきます。基本的に最終日は市内観光でした。
まずはトンレサップ湖へ。
水上に住む人々の暮らしを少し垣間見ることができました。
キリスト教の教会があったりベトナム人のための学校があったりと、意外や国際色豊かです。
食用のワニを生簀に飼っていたりします。
次にアルチザン・アンコールのシルクファクトリー。やっぱり露店でシルク製品として売ってる物とは質が違いました。ガイドさんいわく、露店のものにも、一応シルクは使われているそうです。ただし、問題はその割合だとのこと。そこら辺を分かっていれば、安くてバラマキ土産にはちょうどいいし、良いんじゃないでしょうか。
ちなみにこちらでは財布を購入。以前使っていたものが壊れて以来、ずっとテキトーなポーチで代用してたんですが、なかなか気に入ったものが見つかったので思い切っちゃいました。
次にアンコール保存局へ。遺跡の修復機関ですが、外に無造作に石像が置かれていたりします。外は撮影可、建物の中については撮影不可とのこと。2007年にオープンしたアンコール国立博物館へ収められたものもあるため、現在は以前より収蔵量が少ないそうです。
ちょっとしたホラー。首は盗まれやすいらしい。
オリエント趣味の(主に西洋人の)お金持ちが手っ取り早く現地の遺物を手に入れようとしたら、やっぱり首が一番見応えがあり、自慢できるものってことなんでしょうか。
アンコールクッキーでお土産も買いました。このすぐ脇がガイドブックにも載っていたカフェ・プカプカというお店。
このお店のマンゴーカキ氷がおいしーい!濃厚!!また食べたいくらい。
このあとオールド・マーケットで買い物したりして、空港へ。
かなり駆け足でめぐったカンボジアでしたが、色々な経験が出来て思い出深いものとなりました。アンコールの遺跡群の壮大さ、美しさを直接この目で見れて幸せでした。
そして何より、ガイドさんと別れるのがとても寂しかったです。彼のおかげでカンボジアという国への第一印象が非常に良いものになりましたし、また訪れたいと思える国になりました。もちろんまだまだ発展途上ですし、実際に現地で暮らしている彼らは政治的にも社会的にも山積した問題に日々直面しているのだと思うけれど、一観光客として美しい思い出を作ることが出来たことは素直にありがたいことだと思っています(なんだかうまくいえないな、少し独善的な表現な気もする)。
能書きはともかく、いや~本当に良かった。また行きたい。うん。
それだけで十分じゃないでしょうか。
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